花粉症とは、スギなどの花粉が鼻や目の粘膜に接触することで、さまざまなアレルギー症状が起こる病気のことをいいます。アレルギー症状の原因となる物質を「抗原」、あるいは「アレルゲン」と呼びますが、花粉症の場合、植物の花粉が抗原、アレルゲンというわけです。

花粉というアレルゲンが体内に入ってくると、私たちのからだはそれを排除しようとして、IgE抗体というものをつくりだします。この抗体ができると、その後再び花粉が入ってきたとき、花粉とIgE抗体とが結合。ヒスタミンやロイコトリエンといった化学物質を分泌して、花粉を体外に出してしまおうとします。花粉症になると鼻水が出たり、涙が出たり、くしゃみが止まらなかったりしますが、それは鼻水や涙などで花粉を排出しようとしているためなのです。

花粉症の原因となる植物といえば、スギ、ブタクサなどがよく知られていますが、サクラ、ウメ、クリ、タンポポ、イネ、コスモス、ヤナギなどの身近な植物の花粉が原因となる場合もあります。花粉症を引き起こす植物は現在確認されているだけでも、60種類以上。今後も増える可能性があるのです。

ところで、花粉症が増えてきた原因のひとつには、「空気の汚染」があることはご存じでししょうか。これは大気汚染物質に限らず、タバコの煙に含まれる酸化窒素、石油ファンヒーターを使う際に出る一酸化炭素なども含まれています。それらの物質は鼻などの粘膜を傷つけ、花粉症のアレルギー反応を起こしやすくしているのです。

花粉症は遺伝するともいわれ、アレルギー疾患の家族がいると花粉症にもなりやすいとされています。花粉症以外のアレルギー疾患を持っている人も、花粉症になりやすい傾向があります。

また、東洋医学では、花粉症の原因は「冷え」にあると考えられ、花粉症のかたの約8割は冷え症であると指摘する医師もいるほどです。冷え性といえば女性に多いものですが、実は花粉症になる方は男性よりも女性に多く、とくに10代~30代が多くなっています。



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